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第9号
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1998年8月20日 発行
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発行
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万年筆博士
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発行者
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山本雅明
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企画・編集
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ザウルス
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あやしい編集長
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徳持耕一郎
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■道具考シリーズ 万年筆のトータルバランス
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"いつの頃からかキャップをはずして使う癖"の人をしばしば見かけます。
グリップの位置が下で万年筆を立てて使うタイプの人に多いようです。
元々、万年筆は後にキャップをはめた時に、最も筆記バランスが良くなる設計であり、同時に、手を休めて机に置いた時クリップが転び防止の役割を兼ねているのです。
筆跡カルテを作ってみると、各々のグリップの位置、ペン先の角度、傾斜、筆圧、筆速そして文字の大きさと、十人十色です。更に万年筆の用途によっても一人で何種類もの性質の違うペンを要求されます。一人十色です。
作る側としては、ペン先の字巾、ペンの硬軟、インクの流し方、軸の太さ、長さ、重さを考えて設計しますが、一番大切なことは、トータルバランスです。
誰がどんな用紙で使うかをイメージしながらキャップをはめて紙に向かった時、長く書いても疲れず、紙に吸い着くように書けるベストバランスを心がけて作るのです。
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